私も書きたくなったので。

ジャニヲタの愛に溢れた文章が好き

ポッタリアンによるファンタビ感想(ネタバレなし)

著名な文学作品の中には、ファン対して特別な呼び名がつくこともあります。

 

シャーロックホームズのファンなら、シャーロキアン

村上春樹ファンならハルキスト。

NEWSファンならパーナ。(←ちょっと違う)

 

そして、ハリー・ポッターシリーズのファンは、『ポッタリアン』と呼ぶそうです。

何を隠そう私も、しっかり全巻読破し、USJでローブからネクタイまで一式買い揃え、ロンドンにあるメイキング・オブ・ハリーポッター(=ハリーポッター博物館)にまで足を運んだこともある、そこそこ重度のポッタリアンです。いまだにホグワーツに留学したい夢を捨てきれませんけど何か?

 

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そんなワタクシですが、先日、ようやく観て参りました。

 

『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』

 

 

ハリーが生まれるよりも遥か昔、七〇年前のニューヨークに舞台を移して、魔法生物学者の青年を中心に新たに始まる物語。

個性的なキャラクターと、愉快で不思議で時に死の危険をももたらす魔法生物たちが、今度はどんな活躍を見せてくれるのか。

J.K.ローリングが脚本を担当しているため、原作者によるハリーポッターシリーズの公式スピンオフ作品だと言える今作。メガフォンを取ったのは、ハリーポッター映画のうち後半四作品を指揮したディビッド・イェーツ。この最強タッグにハリーポッターシリーズの制作期よりさらに進化した映像技術が組み合わさることで、戦闘シーンや架空動物も臨場感あふれる美しい映像に仕上がっていることは間違いない。

すでに期待値が天井を突き抜けた状態で、大好きだった魔法界に再び飛び込んでいけるわくわく感いっぱいの中、ついに映画館に行ってきたわけです。

 

 

では、実際どうだったか。

一言で表すと。

 

 

 

『素晴らしい。けど、なんか惜しい』

 

 

 

期待値が百二十点もあったせいで、九十八点でも文句つけたくなると言いますか。

ちょいちょい残念だなぁ、もったいないなぁと感じたところがありました。

 

まず一つ目は、非ハリポタファンには用語や登場キャラクターが飲み込みにくいこと。

ハリポタ本家は小説が原作ですが、ファンタビは映画が原作です。そのため原作未読だと『見たけど展開早すぎて意味わからん』となりがちなハリポタと違い、映画だけで話が十分理解できるように作られています。そうはいっても、非ポッタリアンでカタカナ用語が覚えにくい方にはしんどい場面もあるかと思います。

例えば、アメリカへ到着したばかりのイギリス人の主人公は、当たり前のように非魔法族をマグル呼びますが、アメリカ人のヒロインは『ノーマジ(no magic)』と呼ぶんですね。ポッタリアンなら『非魔法族=マグル=ノーマジ』ですぐに置換できますが、こういった特殊用語の説明は一瞬しかされないので、ハリポタに詳しくない方は「あれ、マグルってどういう意味だっけ…」と混乱する可能性があります。なんとなく話の流れや雰囲気でそれとなく理解できるとは思いますが。

また、唐突に『人間っぽい人間じゃないやつ(=屋敷しもべ妖精、小鬼など)』が出てきたりしますので、世界観に置いてけぼりを食らうかもしれません。いちいち説明してくれないんで。

まぁ魔法使いの話なんで、その辺は考えるより感じるしかないですけどね。

 

二つ目は、中盤が冗長に感じること。

どれも必要不可欠なエピソードではあるのですが、ちょうど疲れてくる時間にアクシデントがポンポン続きます。慣れないワードで頭がいっぱいのところにさらに詰め込まれ、しかも日本映画の予算ならハイライトでもおかしくないほどの激しいシーンが続くので、気が休まる間がありません。それなりに知識のある私でも、新たに出てくるキャラクターや魔法生物の名前で頭がいっぱいで、それを消化しきれない状態で次々場面が変わっていくので、もう少し落ち着いて見たかった部分があります。

また、魔法は何でもありなので、一瞬で移動したり建物が急にクラッシュしたりの連続に「えっ、あれ、今何がどうなった…?」と戸惑うこともあるかもしれません。ハリポタ本編と違って無声呪文を多用しているので、より高度な戦いが繰り広げられてることは分かるのですが、「とりあえず杖降ったらどっかが爆発する」「いつでもどこでも姿くらます&姿あらわす」ので、だんだん魔法のありがたみが薄れてきます。

まぁ魔法使いの話なんで、その辺は考えるより感じるしかないですけどね(二回目)。

 

とまぁ、ダメ出しもしましたが、そんなのは微々たる問題です。ちょっとくらい分からない単語があっても大まかな流れは掴めますし、バトルシーンが続く方が退屈しないでしょう。

 

だって九十八点なんです。

厳しめに点数をつけて、減点はわずか二点だったのですから。

素晴らしい出来栄えだったことは確か。

 

メインの登場人物が大人の魔法使いなので、魔法のレベルは格段に上がり、戦闘シーンは息もつかせぬほどの迫力です。子供だったハリーたちには『愛らしくて応援したい』という庇護欲がありましたが、新キャラたちは大人な分、『親しみやすくて共感しやすい』キャラクターとなっています。

コメディからシリアスまで引き受けている、今作品で唯一登場する非魔法族であるジェイコブ。彼のおかげで、非ポッタリアンの方は巻き込まれたマグルの視点で映画を楽しむこともできますし、非日常に対して驚き感動するジェイコブに共感することできます。ロンのように癒し&笑いを提供してくれる役割を担っていたので、今後の作品にもぜひ登場してほしいと思います。

ヒロインであるティナは、冒頭ではお役所勤めらしいカチコチ公務員でした。しかし、仕事に対する熱さや魔法スキルの高さを存分に見せてくれ、次第にツンが減ってデレが増加していくので、終盤にはニュートとの大人のじれったい恋模様に、思わずもだもだしてしまうこと請け合いです。

そんなティナの妹のクイニー。ローラ(モデル兼タレントの方)とルーナちゃんを足して二で割って、マリリンモンローを振り掛けたような、とてもキュートでセクシーな彼女。姉とは対照的に終始女性らしさ全開ですが、嫌みのないお茶目なキャラクターに、ほっこりさせられます。

そして、主人公ニュートなんですけども。

髪形と顔の形とスタイルのせいで、主人公がしょっちゅう田口淳之介に見えました。

後姿や足の細長さがほぼ田口君。リーガルハイの蘭丸を思い出しました。なお顔、っていうか目は窪田正孝くんに似てると思いながら見てました。分かってくれる方いると思ってるんですけどどうでしょうか。彼がホグワーツの指令教科書『幻の動物とその生息地』を執筆するに至るまでの背景や動物たちとの絆も、今作の中で垣間見れた気がします。

幻の動物とその生息地(静山社ペガサス文庫) (ハリー・ポッター)

幻の動物とその生息地(静山社ペガサス文庫) (ハリー・ポッター)

 

 

映画「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」キャラクターガイド

映画「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」キャラクターガイド

 

 

映画「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」オフィシャルガイド

映画「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」オフィシャルガイド

 

 

魔法への招待:『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』メイキング・ブック

魔法への招待:『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』メイキング・ブック

 

 

 

 

人間だけでなく、新たに出てくる魔法生物たちの可愛さにもキュンときたりクスリとしたり。CG技術にも本当に驚かされます。個人的に好きなシーンは、ボウトラックル(ポケモンウソッキーの小型版みたいな魔法動物)との酒場でのやり取りです。ニュートのこと大好きすぎてこの子めっちゃ可愛い…ってなりました。

ちょいちょいダンブルドアだのホグワーツだのと言った懐かしい単語が出てくるので、ポッタリアン的にはその都度キャーキャー言いたくなりますし、「この人は誰のご先祖なのか」「原作のあのキャラとどういう関係なのか」と気になる要素も盛りだくさんです。また、私のように隅々まで詳細に覚えていないポッタリアンだと、「あれ、聞いたことある名前だけど誰だったっけ」となったりするので、ハリーポッター本編を無性に読み返したくなること間違いなしです。最後に出てくる人、私は覚えていなかったし、何なら役者さんも誰だか分らなかった…。 

 

 子供(学生)中心のハリポタに対し、ファンタビは大人(社会人)がメインです。箒やフクロウが出てこなくなった分、ファンタジーや神秘的な要素は薄くなりますが、姿くらまし連発の無声呪文の応酬は、熟練魔法使いのすごさを改めて感じる迫力満点の仕上がりです。魔法の初心者であるハリー達の、知恵と偶然と大人に助けられるハラハラドキドキのバトルも良かったですが、お役所や銀行といった実社会の中でひっそりと飛び交うハイレベルな技は、熟達した魔法使いの力量を存分に示してくれ、見ごたえ抜群です。

ちょうどハリポタ全盛期を学生として過ごしていたポッタリアンは、かつては自分と同じく子供だったハリー達の目線に立ってハリポタワールドを楽しんでいたかと思いますが、成長し社会に羽ばたいた今では、社会人であるニュートたちと同じ立場です。社会に出れば必ずぶつかる、理不尽だったり世知辛い状況に置かれた登場人物たちに感情移入しやすいという点では、大人になったポッタリアンが一番ファンタビを楽しめるのかもしれません。

 

 

 これほど丁寧に映画の感想を書いたのは初めてなので、うまく書けたのかは分かりませんが、少しでも作品の良さが伝わっていれば幸いです。ジャニヲタブロガーさんの中にもポッタリアンさんがいらっしゃるようで、これまで楽しく拝読させてもらっていたのですが、いつも頂くばかりではいかん、たまには自分からも発信しなければ、と思い書いてみました。いやー、ネタバレなし&非ポッタリアンにも分かるように書くって、難しいしすごく面倒ですね(笑)

ファンタビはハリポタの世界観を踏襲しながらも、独自の確立されたストーリーとなっています。『非ポッタリアンのファンタビアン』が誕生してもおかしくないほど、ファンタビは一作品としても十分満足いく素晴らしい映画です。ハリポタを全く知らなくてもストーリーは理解できますし、CG技術を眺めているだけでも1500円くらいの価値があります。見に行こうか迷っている方、損はしませんのでぜひ劇場の大きなスクリーンでファンタビを体験してみてください。できれば3Dだとなお良しです!!

 

 

最後に。

大学生のポッタリアンよ、今のうちにぜっっっっっっったい、ロンドンの『メイキング・オブ・ハリーポッター』に行くべきです。就職したらイギリスなんてそうやすやすと行けなくなるので、親に借金してでも見に行くことをお勧めしておきます。ファンにはたまらない裏話や、実際に使用されたセットや小道具の数々に、丸一日いても飽きないはずです。今なら円安だからまだ安く済む!(私は1£180円の頃に行きました…)

 

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